ESG

環境の持続可能性

革新技術



イノベーション発展戦略
ジェットコースターなどの従来のアトラクション機器に比べ、没入型体験は刺激の追求による人体への傷害や社会的負担を減らすことができます。当社は、人間の生活を向上させる製品の開発を目指し、体感技術によりソフトウェアとハードウェアを統合したさまざまな種類の製品を開発しています。技術を応用することで、人々の健康と安全に関する問題を解決、改善します。長年にわたって開発された体感技術により、さらに大きな社会責任を全うすることは、当社が技術イノベーションを続ける理由でもあります。

当社の研究開発チームは、市場のニーズを満たす製品を発売するため、革新的な開発、技術の統合、様々な形での技術応用を常に行います。そのため、いかに市場のニーズを理解し、お客様に最大の売上高をもたらすか、機構、電子制御、オーディオビジュアルと体感等、各分野の専門技術を緻密に組み合わせ、エンターティメント性と安全性を両立する製品を作るかが鍵となります。

分野横断的統合能力の育成
当社は、一つの専門性のみならず、分野横断的統合能力も重視しています。例えばテクノロジーセンターでは、技術マネージャー、電機統合エンジニア等の人材を長期間育成しています。自分の専門性を活かしながら研究開発の過程でほかの専門分野を持った担当者と協力することで、システム分析、電機用ソフトウェアインターフェースの定義、相手の立場になって考える等の能力が向上すると考えます。
分野横断的な知識の共有を行います。例えば研究開発部門ではメールマガジンを発行し、自身の専門分野に関する最新の技術情報の発信や、専門外の研修への参加を呼びかけています。

最新の体感技術と知識の取得
産学連携を通して学界における最新の知識と技術を研究開発担当者に提供します。同時に、綿密な理論研究を要するプロジェクトについては、学界に委託し、成果が得られれば、その技術を製品開発に繋げることで、当社の研究開発効率を最大限に高めます。また、連携過程で、当社に加わる優秀な人材を惹きつけることもできます。
定期的に研究開発担当者を体感技術関連のセミナーや見本市、体感型設備の新製品発表会に参加させます。

営業と研究開発担当者の定期交流
毎月総経理室が最高経営責任者、営業、研究開発担当者を招集して「研究開発及び製品テーマ会議」を開催し、最新技術と市場の情報について共有・議論します。
市場の最新技術を把握することで、研究開発エンジニアは、環境への影響が小さい部品(新発売の省エネモーターシステム等)を選ぶと同時に最新の環境保護規制を理解し、環境負荷を抑えます。



イノベーションと研究開発の管理
当社の技術研究開発チームはテクノロジーセンター、プロダクトセンター、コンテンツ・テーマデザインセンターで構成されており、体感技術産業における革新的な進展を実現したいと考えています。毎年研究開発チームを対象とする研修、セミナーを定期的に計画し、世界をリードする体感技術の課題、トレンド、技術を確実に把握します。

また、国内外の複数の組織とも連携し、製品開発力と業界における競争力を強化します。プロジェクト開発や社員からのアイデア、提案はイノベーションと研究開発の源となっています。様々なアイデアの具体化と実践を社員に奨励し、その成果は製品開発のナレッジベースとして構築されます。市場及び顧客のニーズを理解するために、毎月部門を超えた交流が行われています。社内で議論し、アイデアを出し合い、研究開発管理規定及び年度戦略目標に基づき、対応する研究開発案を提案し、チームを立ち上げて実行します。 同時に各部門が社内研修制度を通じて、自社製品に関連する新しい知識の共有を奨励することで、優れたアイディアが生まれることを期待しています。

会社の研究開発マネジメントと年度戦略方向性に従い、社員はアイデア提案管理規定に従って自由に新製品の構想や技術の研究開発を提案できます。内部で審査、検討し、承認された後、手順に従って会社に報告し、実行のためのリソースと予算を確保します。2023 年は内部の社員から革新的な構想が複数提案され、実際に製作された機械は全社員対象に試乗をしてもらい、フィードバックを収集しました。我々はイノベーションを製品化の主軸として、製品の改良と最適化を続けていきます。例えば、新型フライトシミュレータおよび新型マルチプレイヤー 2 軸レーシングシミュレータはいずれも業界における画期的な製品となりました。



ステークホルダーのフィードバック制度



製品データ管理システム
既存の研究開発用システムと製品データ管理システム(Product Data ManagementPDM)を統合することで、部品表(Bill Of MaterialBOM)および企業資源計画(Enterprise Resource PlanningERP)システムと連携でき、設計における部門間を超えた作業が効率的に行えるようになりました。当社が現在実行するプロジェクト及び研究開発案の図面、文章、BOM の管理および審査はすべて PDM システムにて実施しています。これにより、業務手順を最適化するとともに、製品データ管理、データ保存と知的財産権管理を効果的に行います。その範囲は営業案件、研究開発案、評価案等を含み、PDM システムによりプロセスを管理することで研究開発効率が大幅に向上しました。




革新的設計の応用
当社は「創造的知恵」のもと、製品の開発に革新とサステナブルデザインを取り入れるよう社員に奨励します。 また、コア技術と斬新な没入型体験シミュレーション技術を融合し、革新的デザインと省エネ・CO2 削減を備え兼ねた体感型アトラクションを開発しています。



サステナブルデザイン
製品の低炭素化、製品の設計から生産製造、最終使用までに発生する環境負荷を低減するため、当社は常に「設備のモジュール化」、「長寿命化」、「半永久的」の製造技術を基本とし、「低炭素排出/高効率製品」、「環境負荷の低減」の思考を研究開発に取り入れ、開発と試作を繰り返しています。2023 年は軽量、低炭素を実現した省エネ型 2 軸レーシングシュミレータ製品を発売し、サーキットに行かなくても臨場感あふれるレースを体験することできます。




産官学研連携
定期的に研究開発担当者を体感技術関連のセミナーや見本市、体感型設備の新製品発表会に派遣し、積極的に世界水準を目指すほか、さらなる基礎研究を要する項目については、学界に委託し、その成果が得られれば、その技術を製品開発に繋げます。

財団法人成功大学研究開発基金会LED ドーム型スクリーンの放熱研究プロジェクト
本プロジェクトは、展示空間における LED ドーム型スクリーンの放熱設計に関する研究であり、温湿度記録計を設置することで、平日および映像上映中の温湿度を測定します。異なる映像を使用して長期的にモニタリング・記録するにより、劇場の上映前後のエンタルピーの差と冷却換気量の計算を通じて空調設備の出力を調整します。これに基づいて、冷却ユニット、空調ボックス、冷却水配管、エアダクト、配電および温度制御システムを設計し、LED が高温環境で動作し、寿命に影響することを防止します。



研究開発
当社は常に研究開発に全力を注いできました。今後も先進的な技術と革新的なアプリケーションの研究開発を続け、製品設計の研究とシステム管理を実践し、製品及び技術におけるリーディングカンパニーであり続けます。2023 年、技術研究開発に携わる社員は 113 人おり、研究開発費は 106,891 千元で、年間売上高の13% を占めます。