ESG

社会的責任

労働安全と健康増進



労働安全衛生管理
当社の労働安全衛生管理は、全社員と請負業者を対象とし、安全衛生方針、組織、制度の計画と実施などを、持続可能な開発戦略に組み込まれています。また、リスクマネジメント、調達管理、変更管理、請負管理などの管理制度を重要視し、プロセス、原材料、設備及び作業の安全性を根本から管理しています。また、労働部・労働安全衛生法に従い、社内の「労働安全衛生管理計画」及び「労働安全衛生行動規範」などの管理措置を改訂しました。全社員及び請負業者に対して、社内規定に基づいた労働安全衛生関連業務の実施を要求し、会社のニーズに合わせて労働安全衛生管理及び安全衛生パフォーマンスを継続的に改善することで、職場の危険とリスクを効果的に低減し、ビジネスパフォーマンス及び競争力を強化します。

現在、会社全体の労働安全関連業務は管理センターの人事部が担当しており、随時、労働環境の現状に関するハザードの特定を行い、区別しています。様々なハザード(化学的、物理的、生物学的、人的要因など)を識別したうえで、リスク評価(職場環境測定及び生物学的検出などを含む)を実施し、起こりうるリスクを管理します(発生源管理、経路管理、事務管理、健康管理など)。

当社では、重大な労働災害の分類・管理システムをまだ確立していないものの、労働災害のリスクを管理するため、影響が生じる勤務時間数に応じてハザードを分類しました。その結果、仕事に復帰するまで 8 時間以上の休憩を取る必要がある場合、重度の労働災害のリスクと定義されます。また、工場の安全性、高所からの落下といった潜在的なリスクなど、様々なハザードによる影響への対策を立て、重大な労働災害が発生する可能性を減らすために、職場環境の監査と社員の労働安全意識の強化を定期的に実施しています。

労働安全衛生委員会
当社は、労働安全衛生管理措置に従って労働安全衛生委員会を設置しています。委員会は、総経理、各部門責任者、社員代表を含む 10 名の委員で構成されており、そのうち社員(労働者)代表は 4 名で、40% を占めています。

労働安全衛生委員会は、労働安全方針の策定と改善を担当し、四半期ごとに会議を開催します。前回会議で決定された実施事項、最近の法令の周知、労働安全の推進検討を提出し、会議に出席した責任者と労働者代表が報告された事項について検討し、必要な実施事項または改善事項を実行すべきこととして記録し、その実行状況を追跡します。2023 年は計 4 回の会議を開催し、健康と安全に関連する問題では、オンサイト医療の推進、外部委託業者によるコロナ対策、オフィス内外の継続的な衛生管理、区域内の交通規制の策定、出勤・退勤時の交通混雑緩和対策、倉庫保管及び研究開発プロジェクト用エリアの申請、電力管理、請負業者の立ち入り時の安全衛生管理への要求などについて重要な決議がなされ、かつ社員に周知されています。

労働安全衛生委員会 組織構成



環境安全のための改善・改良策
毎月社内外で行っている労働安全監査を通じて、各現場環境の作業安全管理、請負業者の管理、各工事での関連安全作業手順の実施状況をチェックし、環境、設備、作業における潜在的な危険を早期に発見して是正・改善することで、危険な事故の発生を減らし、社員の労働安全を確保しています。2023 年には合計11 の欠陥(提案事項付き)が発見されましたが、これらは全て見直され、改善されています。

労働安全研修
「職場の労働災害ゼロ」という目標を達成するために、継続的に全社員を対象とした労働安全衛生関連の研修を実施し、請負業者に対しては安全衛生管理と現場危険要因の教育と誓約を実施しています。例えば、作業中に危険な状況を発見した場合、直ちに作業を中止して報告するよう労働者に注意を促し、これによって労働者が処罰を受けないようにします。2023 年には、労働災害事象や労働関連の疾病・体調不良が発生しなかったほか、労働基準法または労働安全衛生法に違反して罰則を受けることもありませんでした。







健康増進
当社は情報技術産業に属し、ほとんどの社員がパソコンで長時間作業をしています。社員の心身の健康を促進するために、健康に関する活動や心の健康講座を開催し、職場に潜在する健康関連のリスクを防止しています。

職場における危害リスクでは、職場環境の改善を検討することで環境ハザードの低減に努めています。社員の健康増進では、規定に従って社員の健康診断を実施するほか、オンサイト医療サービスを通じて健康リスクの高い社員に対して積極的にカウンセリングを手配し、改善案の提供及び追跡を行っています。その他にも、随時心身健康講座やフィットネスコンテストを開催することにより、社員の心身健康に対する意識を向上させます。

1. オンサイト医療サービス
当社は、「高雄栄民総医院」とオンサイト医療サービス契約を締結しています。当社の被保険者数及び当社の業種別に基づいて、高雄栄民総医院から産業医免許を持つ看護師 3 名が月に 1 回、産業医免許を持つ医師 3 名が年に 1 回派遣され(毎回 2 時間)、当社にてオンサイト医療サービスを行います。2023 年には、合計 39 件のオンサイト医療カウンセリングサービスが利用されました。

2. 健康増進イベント
会社スペースの活用(ホール、空中廊下フィットネスエリア、空中庭園など)、機器の提供(有酸素運動マシン、ウェイトトレーニングマシン、リラクゼーションマシンなど)、経費補助、ソフトウェアサポート(オンライン会議ソフトウェア)など、会社の既存のリソースと政府の補助を活用しています。また、社員の健康を促進するために様々なイベントを開催しています。各イベントへの参加状況は右のとおりです。



3. 業務上疾病の予防管理
当社は、職場環境と業務フローを見直すことで、化学的、物理的、人的要因、生物学的、社会的(心理的)といった 5 大危害要因から業務上疾病を起こす可能性のある原因を分析し、リスクを特定します。これにより、疾病の早期発見、予防や改善が可能になります。また、高雄栄民総医院のオンサイト医療チームから、当社の業務上疾病リスクの識別、予防策の提案、改善効果の追跡などのサポートを受けています。

4. 社員定期健康診断
社員に対して、2 年に 1 回の健康診断を会社が全額負担しています。健康診断の実施後、医師を招いて無料相談会を実施し、社員が健診結果を理解し、追跡できるよう支援しています。さらに、会社と連携したオンサイト医療では、社員の健康診断の異常値を分析したうえで、社員に対し積極的に相談し、改善提案を行い、引き続き観察することを勧めています。



当社は社員を大切にし、企業の生産力を高めています。2023年、企業スポーツトレーナー雇用助成案を申請し、審査・認定を経て助成金302,425元を取得しました。様々な心身の健康増進イベント・教室を開催することで、社員を大切にしていることを感じてもらうほか、心身の健康増進を通じて達成感向上を促し、社員への心遣いを示しています。

1. 10 種類のスポーツイベント・教室を開催しました。台北、桃園、高雄の全ての社員が自由に受講できるように、107 回を上回る開講時間を手配し、参加者数は延べ 1,029 名に達しました。

2. スポーツ系サークルと協力し、各種サークル活動の実施やコーチの指導による練習、場所や消耗品の会社負担などを行っており、全社員が活動に参加することができます。

3. 社員の提案・ニーズに耳を傾け、2023 年にはフォームローラー教室やスポーツマッサージ教室、さらには社外ジム教室が新たに開設され、社員が様々な種類のスポーツを体験し、健康増進に向け自身に合ったものを見つけられるようになりました。


専門のスポーツトレーナーを雇用し、活力あふれるスポーツ企業を実現
当社は 2 年連続で「企業スポーツトレーナー雇用」計画に参加し、教育部体育署から高い評価を受けています。2023 年、当社はスポーツ企業モデルとして専門のスポーツトレーナーを雇用したほか、職場におけるスポーツを推進し、社員がスポーツを楽しむ習慣を育て、健康で活力あふれる職場づくりを共に実現できるよう尽力し続けています。

当社董事長は次のように述べています:「絶景の海を一望しながらヨガをしたり、夜に輝く星空と涼しい風の下、波の音を聞きながらランニングをしたりと、誰もがスポーツに心地よさを感じ、継続して楽しむようになるでしょう」